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緑内障は、何らかの原因で視神経が障害され視野(見える範囲)が狭くなる病気で、眼圧の上昇がその病因の一つと言われています。
一般的に、自覚症状はほとんどなく、知らないうちに病気が進行していることが多くあります。視神経の障害はゆっくりとおこり、視野(見える範囲)も少しずつ狭くなっていくため、目に異常を感じることはありません。急性の緑内障では急激に眼圧が上昇し目の痛みや頭痛、吐き気など激しい症状をおこします。時間が経つほど治りにくくなるので、このような発作がおきた場合はすぐに治療を行い、眼圧を下げる必要があります。
自覚症状がない緑内障に対して、最も重要なことは早期発見・早期治療です。一度障害された視神経をもとにもどす方法はなく、病気の進行をくい止めることが目標となります。したがって出来るだけ早期に緑内障を発見し、治療を開始することが大切です。
眼圧を下げるために使われる薬は、主に房水の産生量を減らしたり、房水の流れをよくする薬です。最初は1種類の薬で様子をみながら、途中で変更したり、また2~3種を併用することもあります。
目詰まりしている線維柱帯にレーザーを照射して房水の流れを良くする治療です。
原発開放偶角緑内障、嚢性緑内障、高眼圧症などで、点眼だけでは不十分な症例に対して点眼薬治療と併せて行います。SLTは低エネルギーで短い波長のレーザーを用い、線維柱帯の色素細胞のみを選択的に狙います。
周辺の組織に熱損傷などのダメージをほとんど与えないため、効果的に繰り返し治療が行えます。
眼内から線維柱帯(シュレム管)を切開し、房水の流れを良くする手術です。
手術後は一時的に眼内出血が見られ、視力が低下することがありますが、多くの場合数日から1週間程度で改善します。
緑内障の手術は、眼圧を下降させるもの(緑内障の進行を抑えるもの)で、視力向上や視野回復が期待できるものではありません。
また、経過や病状次第では、別途緑内障手術の追加が必要となる場合があります。